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システム開発

スマホで見づらいホームページが招く機会損失と対策

ホームページがスマホで見づらい。レスポンシブ対応でどこまで直るか

最終更新

この記事の要点

  • スマホ表示の乱れは検索エンジンの評価低下と機会損失に直結する
  • 文字サイズやボタン間隔は実機確認で暫定対応できるが根本解決にはならない
  • レスポンシブ対応は画面幅に応じ表示を自動調整する構造改修で診断から微調整まで進める
  • 更新のたびにスマホ表示を確認する運用ルールが崩れの再発を防ぐ

「スマホで自社サイトを見たら文字が小さくて読めない」「ボタンが小さくて押し間違える」——そんな声が現場から上がっていないでしょうか。パソコンでは問題なく見えても、スマホで開くと文字が重なったり、横にスクロールしないと全体が見えなかったりするホームページは今も少なくありません。訪問者はストレスを感じるとすぐにページを閉じてしまい、問い合わせや購入の機会を静かに失っています。

1. なぜスマホで見づらくなるのか、3つの原因

多くのホームページは、パソコンの画面幅を前提にデザインされています。文字サイズやボタンの配置、写真の大きさもパソコン画面での見え方を基準に決められているため、画面の小さいスマホで開くと文字が小さすぎたり、ボタン同士が近すぎて押し間違えたりします。

制作時期が古いサイトほど、この傾向は強くなります。レスポンシブ対応が一般的になる前に作られたサイトは、パソコン用のレイアウトをそのまま縮小表示するだけの作りになっていることが多く、スマホでは文字も画像も詰まって見えてしまいます。

検索エンジン側の評価基準も変わっています。現在の検索エンジンは、スマホでの表示を基準にサイトを評価する仕組みを採用しており、スマホで見づらいサイトは検索結果でも不利になりやすい傾向があります。

原因はデザインの古さと、スマホ表示への未対応の両方にある。

2. 今日確認したい、すぐできる応急処置

本格的な改修には時間がかかるため、まずは自社サイトの現状を把握することから始めます。実際に自分のスマホでサイトを開き、次の点を確認するだけでも、どこに問題があるか見えてきます。

チェックで問題が見つかった場合、すぐに直せる箇所(文字サイズの調整、ボタン周りの余白追加など)は暫定対応として直しておくと、機会損失を多少減らせます。ただし、これはあくまで応急処置であり、根本的な解決にはならない点は理解しておく必要があります。

  • 文字が小さくて読みにくくないか
  • ボタンやリンクが指で押しにくいほど近くないか
  • 横スクロールしないと全体が見えないページがないか
  • 画像や表がはみ出していないか
  • ページの表示に時間がかかりすぎていないか
実機での確認が、問題箇所を見つける一番の近道。

3. 根本的な解決策、レスポンシブ対応を進める手順

レスポンシブ対応とは、パソコン・タブレット・スマホなど、画面の幅に応じてレイアウトや文字サイズを自動的に切り替える技術のことです。1つのサイトで、どの端末から見ても読みやすく操作しやすい表示を実現できます。

応急処置とは違い、レスポンシブ対応はサイトの構造そのものを見直す作業になるため、次のような手順で進めるのが一般的です。

特に、写真や表が多いページ、問い合わせフォームがあるページは、スマホでの操作性が売上や問い合わせ数に直結するため、優先的に確認したいところです。

  • 現状のサイトを診断し、スマホでの問題箇所を洗い出す
  • 画面幅ごとの表示ルール(デザイン)を設計する
  • CSSやテンプレートを修正し、実際にレイアウトを可変にする
  • 複数の端末・ブラウザで表示を確認しながら微調整する
根本対応は構造の見直しであり、応急処置とは別物と考える。

4. 再発させない仕組み、公開後の運用ルール

レスポンシブ対応を一度行っても、その後の更新作業でスマホ表示が崩れることがあります。特に、パソコンで確認しながら記事や画像を追加していると、スマホでの見え方を確認しないまま公開してしまいがちです。

これを防ぐには、更新のたびにスマホでも表示を確認する運用ルールを決めておくとよいでしょう。担当者が変わっても同じ基準で確認できるよう、チェック項目を簡単な手順書にしておくと再発を防ぎやすくなります。

更新担当者が社内に一人しかいない場合、その人が不在のときにサイトの不具合に気づけない状態が続くこともあります。定期的な確認を仕組み化しておくことが望ましいでしょう。

更新のたびにスマホ表示を確認する習慣が、崩れの再発を防ぐ。

5. 自社で直す/外部に頼む、判断の目安

文字サイズやボタン位置など、サイトの管理画面から調整できる範囲であれば、自社で対応できることも多いです。

一方で、サイト全体の構造から作り直す必要がある場合や、そもそも更新できる担当者が社内にいない場合は、無理に自社で進めようとすると時間ばかりかかり、表示崩れが残ったままになりやすいものです。そうした場合は、制作から保守運用まで対応できる外部の専門家に相談したほうが、結果的に早く確実に改善できます。

自社で完結できる範囲か、構造から見直す必要があるかを見極める。

データで見るホームページ保有と運用の実態

総務省「令和6年通信利用動向調査」(2025年5月公表)によると、ホームページを開設している企業は93.2%、開設していない企業は5.5%にとどまります。サイトを持つこと自体はすでに例外のない状態であり、差は「持っているか」ではなく「どの端末でも読みやすいか」に移っています。

同じ総務省「令和6年通信利用動向調査」(2025年5月公表)では、資本金1,000万円未満の企業の開設率は76.3%、従業者100〜299人の企業では91.8%と、規模によって開きがあります。小規模な企業ほど限られた体制でサイトを作り、その後更新されないまま残りやすい環境にあります。自社サイトの制作時期が古いと感じるなら、まずスマホの実機で表示を確認し、改修の優先順位を決めるべきです。

IPA「2024年度 中小企業における情報セキュリティ対策に関する実態調査」(2025年5月公表、中小企業4,191社)によると、社内ルールを定めている中小企業は39.2%にとどまります。ルールを文書として残す作業が後回しになりやすい実情は、サイト更新時の表示確認にもそのまま当てはまります。

  • 企業のホームページ開設率は93.2%、未開設は5.5%(総務省「令和6年通信利用動向調査」2025年5月公表)
  • 資本金1,000万円未満は76.3%、従業者100〜299人は91.8%と規模で差がある(同調査)
  • 社内ルールを定めている中小企業は39.2%(IPA「2024年度 中小企業における情報セキュリティ対策に関する実態調査」2025年5月公表)

出典

※ 2026年9月12日 に公的統計をもとに追記しました。

まとめ

スマホで見づらいホームページは、訪問者の離脱と機会損失に直結します。まずは自社サイトを実機で確認し、応急処置で緊急度の高い箇所を直しつつ、レスポンシブ対応による根本的な改修を計画しましょう。改修後は、更新のたびにスマホ表示を確認する運用ルールを決めておくことで、同じ問題の再発を防げます。最初の一歩として、今日、自分のスマホで自社サイトを開いてみることから始めてください。

自社での対応が難しい場合や、サイト全体の構造から見直したい場合は、ホームページ制作・保守運用のページで、レスポンシブ対応を含めた相談ができます。

By Affelhansa Strategic Research

よくある質問

レスポンシブ対応の費用はどれくらいかかりますか
費用は、管理画面での調整で済むのか、サイトの構造から見直す必要があるのかによって大きく変わるため、一律の目安は示せません。まずは実機で表示を確認して問題箇所を洗い出し、自社で直せる範囲か構造の見直しが必要かを見極めたうえで見積もりを取ると、判断しやすくなります。
応急処置だけで済ませても大丈夫ですか
文字サイズの調整やボタン周りの余白追加といった応急処置は機会損失を多少減らせますが、根本的な解決にはなりません。パソコン用のレイアウトを前提とした構造が残ったままだと見づらさは再び表面化するため、応急処置で緊急度の高い箇所を直しつつ、レスポンシブ対応による改修を別途計画するのが現実的です。
ホームページ制作会社に相談するとき何を伝えればいいですか
自分のスマホで確認して見つかった具体的な問題箇所を伝えると話が早く進みます。文字が小さい、ボタンが押しにくい、横スクロールしないと全体が見えない、画像や表がはみ出している、表示に時間がかかるといった項目をページごとにメモし、特に問い合わせフォームや写真・表が多いページを優先して挙げるとよいでしょう。

監修株式会社アッフェルハンザ

千葉県柏市のIT会社。業務システム開発、Excel・AccessのWebシステム化、スマレジ連携・API開発、ホームページ制作・保守、ネットワーク構築、脆弱性診断まで、技術者が直接対応しています。

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